ケイシー療法の第一人者であり研究家でもあった米国のマクギャレイ医学博士は、クリニックに来院したほとんどの患者(ただし、ホリスティックな哲学に理解ある人に限る)に、まずは「ひまし油湿布」を試してもらっていたそうです。
そんなケイシー療法の中核をなすひまし油湿布。その方法、しごく単純。フランネルの生地をひまし油に浸して湿布を作り、それらを腹部に当てて加温するというもの。原始的でカンタンな方法ながら、心身の癒しに絶大な効果を上げるということで、ケイシーが活躍していた当時から今に至るまで、世界中で支持され続けています。
「身体は、ひまし油湿布に遭遇した後のほうが、遭遇する前よりも、いっそう良い状態になる」ウイリアム・マクギャレイ医学博士
「人生の中でひまし油に出会えた人は、それだけで幸運な人である」フォンテイン・知代(「癒しのオイルテラピー」「内なるドクター」の翻訳者)
「内服薬として飲まれたひまし油は、単なる下剤にすぎない。しかしながら、湿布をすることにより体内に吸収されたひまし油は、内服のひまし油よりも、より効果を発揮する」1433-6
「ひまし油湿布は、発汗系から吸収されることで、その効果が高められる」631-4
「ひまし油は心身の機能を適正に導くために蝶つがいに、さす潤滑油のようなものだ」1523-15
「治療を単なる決められた作業のごときものとしてするなら、1055-2
ほとんど何も達成されない。
治療を何か、やり通さなければならない義務のように思っているなら、
得るものはほとんど何もない。どのような状態にあっても、常に成長の連続である。
このことをこの人は理解しなければならない。肉体の成長速度はどれほどであろうか?
肉体は成長するか死ぬかのいずれかである。
あなたは、そのいずれを適用しているのか?」
ケイシーは7年間で全ての細胞が入れ替わると言っています。
ならば、今日から適切なメンテナンスを心を込めて行っていけば、7年後には心身共にずっと健康な自分がそこにいるに違いありません。
もし湿布の後にかえって疲れを感じてしまったら、それは体が本当に休息を必要としているか、解毒をしなければいけないというサイン。食事を控えめにして早めに就寝するようにしましょう。体の発する声に耳を傾けることが大事です。
ケイシーの時代から現代に至るまで、ひまし油湿布を体験したほとんどの人が深いリラックスを感じているようです。とくにストレス社会に生きる現代人には、身体だけでなく心にも効く最適な療法だといえるでしょう。心身ともに輝く7年後の自分を想像しつつ、今日からさっそく日々の習慣に取り入れてみませんか?
ケイシーはこのように言っています。
「我々は、このような物理的な療法をあなたに勧めようと思う。3492-1
ただし、あなたがいつも祈るようになるまではこの療法はすべきではない。
さもなければ、この療法は益になるより害となる。
毎日1時間、3日連続して熱いひまし油湿布を肝臓の上にあてる。(中略)
あなたが、自分自身、そして自分と創造主との関係を発見したあとで、
この温湿布は3シリーズ行うべきであり、その発見なしに湿布は行うべきではない」
とくにピュアなひまし油は、周りの環境や思いなどの波動を受けやすいと言われています。同じひまし油でも、どのような環境で使ったのか、どのような心で使ったかによって得られる結果が違うと、多くのセラピストが証言しています。湿布をする間はリラックスできる空間、たとえばヒーリング音楽をかけたりアロマを焚いたりした部屋のなかで、自分の体に癒しが起こっていることをイメージしながら、じんわりと温かい湿布の心地よさに身を委ねるようにしていましょう。
これには、ケイシーがはっきりと答えています。
「熱を加えることで、オイルの中に存在する原始的フォースが高まり、4299-2
湿布中の身体に、オイルが持つ力が、より浸透しやすくなる」
「身体にその放射エネルギーが十分生じるように、温めた湿布をあてがいなさい。3492-1
それから温熱ヒーターを使いなさい。そうすると、全身にその放射エネルギーが生じ、
その結果、体内から毒素が排泄される」
「ひまし油湿布はできるだけ温かく保つ必要がある。5291-1
そして、体が吸収できる限りのオイルを吸収するようにさせる」
ケイシーの時代には、鍋でひまし油を温め、それにフランネルを浸して絞ったり、オーブンに入れて加温することもあったようです。
そうせずとも、簡単にひまし油を温めながら湿布ができる今の世に生きている私たちの、なんと幸運なことでしょうか!
ケイシーは、ひまし油湿布をこのように行なうように勧めています。
「ひまし油をたっぷり染みこませたフランネルを少なくとも3重から4重にする。5291-1
ひまし油はフランネルの上に注ぐのではなく、たっぷり染みこませる。
そして、リネン(寝具)をオイルで汚さないようにフランネルを(油紙などで)
覆ったなら、1時間ほど電気パッドを当てる。
湿布はできるだけ温かく保つ必要がある。そして、体が吸収できる限りのオイルを
吸収するようにさせる」
身体が必要としているひまし油の量は人それぞれ。必要としているだけのひまし油を身体が吸収できるよう、厚めのフランネルにしっかりひまし油を浸し、そして温めながら湿布は行いましょう。
忙しくて、とても帰宅後、1時間も横になっていられない。
湿布後、起き上がって拭き取るのが面倒くさい。
そんなお声を、よくお聞きします。
私たちに与えられているのは1日24時間。
とてもひまし油なんてやっている時間なんてない。
そのお気持ち、よ~く分かります。
でも忙しくて、無理をしがちな方にこそ、ひまし油湿布はやっていただきたい。
忙しくて外から帰ったら、お風呂に入って寝る時間しかない、という方には
早朝のひまし油湿布をおすすめしています。
ひまし油湿布をしながら二度寝、シャワーを浴びながらオイルを落とす。
朝、2つの「一石二鳥」ができますよ。