「その他の療法としてマッサージを励行する。オリーブオイルとピーナッツオイルの混合オイルを使うが、もしラノリンがない場合に、この組み合わせのマッサージオイルが皮膚に強い刺激を与えるようなら、ピーナッツオイルだけにする。しかし時々はこれらの混合オイルを使うこと」2514-15
「水治療やマッサージは、治療の手段であるだけでなく予防手段でもある。身体を清浄にすると、身体の力自体が正常に機能できるようになり、したがって放っておくと全身に広がるであろう毒素やうっ血、病巣が排除される」257-254
「マッサージによって、これらの臓器全てが、よりよく働けるようになるわけだ。(中略)マッサージは、身体のさまざまな部位を通じて血行をよくするため、神経節が神経の力からインパルスを受け取るのを助けることになる」2456-4
「入浴後にオリーブオイルによる通常のマッサージを行えば、この人にとって、とても有益であることがわかるだろう。マッサージの後で、薄めたアルコール溶液でオイルを拭き取る。これによって、下肢や臀部などの末端における循環活動が刺激されるのみならず、より良い毛細循環を促すための、この体にとっての食べ物になるだろう」1100-6
実際、オイルマッサージをすると、身体じゅうの神経に刺激が与えられ、血行促進や毒素排泄、体液の交換などがスムーズに行われるようになります。その効果は、ケイシーがリーディング中に患者に推薦した物理療法士、ハロルド・ライリー博士をして「一度のオイルマッサージは4マイル(約6.4km)の歩行に匹敵する」と言わせしめたほど。
では、なぜ指圧や按摩ではなく、あえてオイルを使用する必要があるのでしょうか。また、なぜ口から摂るのではなく皮膚から吸収させたほうがいいのでしょうか。
それは、ただ何もつけずにマッサージを行うよりも、オイルを皮膚から浸透させたほうが、体内の老廃物がより排泄されやすくなるため。細胞の老廃物は水に溶ける水溶性、油に溶ける脂溶性と2つのタイプがありますが、そのほとんどが「脂溶性」。老廃物は体脂肪に溜まりやすいのですが、よく油汚れは油でないと落とせないと言われるように、体脂肪に溜まった老廃物もオイルでなければ除去しにくいのです。参照:美しく生まれ変わるレシピ
オイルを口からとりいれ、それを栄養とするためには「消化と吸収」のプロセスが必要となり、オイルの成分やエネルギーが身体の隅々まで行き渡るまでには少々時間を要します。
しかし、オイルを皮膚から吸収させた場合には、ダイレクトに体内に到達。身体にとって有害で痩せにくい身体にしてしまうと言われる重金属や脂溶性の老廃物を溶かしながら、静脈系やリンパ系を通って体外へと排出してくれます。
オイルマッサージは、身体のなかに毒素を溜め込まず、よどみのない流れを作ることをサポートしてくれる格好の方法だと言えるでしょう。
オイルマッサージに使用するアイテムとして、ケイシーがとくに強く勧めたのが、良質の「ピーナツオイル」と「オリーブオイル」。
「精製されていないピーナツオイルは、その成分の中に皮膚や血液に作用するものがあることで体液の循環をよくするように作用し、体表を構成している力にも作用する。この力は皮膚・筋肉・神経・腱をしなやかにする」2968-1
「毎週ピーナツオイルによるマッサージを受けるものは、決して関節炎を恐れることはない」1158-30
「ピーナツオイルを使いなさい。そうすれば、まもなく肌の状態が見違えるように変わるであろう」1770-7
「乾燥肌には、週に1~2回、ピーナツオイルのお風呂に入るがごとくオイルマッサージをすることを勧める。少量のオイルで全身をマッサージするのだ」2582-1
「週1回、ピーナツオイルで身体をこすれば、リウマチや、肝臓や腎臓の活動がにぶることで他の病気を併発することもなくなる」1206-3
「純粋なバージンオリーブオイル--は、身体につけることのできるものの中で、筋肉の活動を刺激したり、粘膜の活動を刺激するものの中では、もっとも効果のあるものである」440-3
「筋肉のコンディションをリラックスさせ、強化し、かつ栄養を与えるためであり、組織から排泄されている毒素の影響をとりのぞき、これらの筋肉によりよい運動機能をもたらすためである」5421-6
「同量のローズウオーターとオリーブオイルを混ぜたもので(乾燥した肌の部分を)こするとよい。これは荒れた肌を落ち着かせるものだが、本来なら身体の内側からでてくるべきものだ」274-9
※オリーブオイルに関してケイシーは、食用として約500件、外用として約900件ものリーディングを残している。
ケイシーは、ピーナツオイルとオリーブオイルをブレンドしたマッサージオイルを勧めています。ピーナツオイルとオリーブオイルのそれぞれの相乗効果により、身体の複数の組織へ同時に働きかけることができるからです。
※基本のオイル全体を120mlとして、溶かしたラノリン小さじ1を加える
ソフト派 | ローズウォーターを10%~20%加える |
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さっぱり派 | 穀物アルコール(焼酎やブランデーなど)を加える |
ピーナツオイル | 120ml |
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オリーブオイル | 60ml |
ローズウオーター | 60ml |
ラノリン(溶かしたもの) | 小さじ1杯 |
※このリーディングでは、15~20分入浴したあと石けんで洗い、
その後、この配合の混合オイルでマッサージすることを勧めています。(1963-7)
オリーブオイル | 肌や唇などの粘膜系 |
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ピーナツオイル | 筋肉や関節など筋骨格系。関節の痛みにとくにお勧め |
ひまし油 | 免疫系 |
マッサージ後のオイルは拭き取らず、そのまま古いTシャツやパジャマを着てお休みになるか、 下記の方法で拭き取って下さい。
普段はセルフマッサージが中心でも、時には家族や友人、プロのセラピストなど、人からしてもらうオイルマッサージもお勧めです。人に身体をゆだねることで全身の筋肉がリラックスし、よりヒーリング効果が高まります。さらに施術者の手のひらを通じて愛や磁気的なエネルギーが患者の深い部分に伝わり、患者の治癒力を引き上げるということも期待できます。
ケイシーによれば、私たちの身体は、大いなる魂の神殿。その、世界にたった1つしか与えられていない神殿を大切にケアすることは、私たちの大切な役目ではないでしょうか。今日から良質なオイルでマッサージをすることを、一日のスケジュールに取り入れてみませんか?
オイルマッサージと半身浴を組み合わせると爽快感があって気持ちがいいので、時々やってます。
汗を大量にかくので、コップに入れたお水を用意しておきます。
オイルマッサージ+半身浴の時間を、読書タイムにすると一石三鳥!