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[記事]ケイシー療法の中核をなす「エドガー・ケイシー療法」

(1877~1945)エドガー・ケイシー

エドガー・ケイシーは46才から晩年までの間に、約14,000件のリーディングを行いました。(それ以前に行ったリーディングは、速記録を取らなかったため、記録されていません)。
現在記録に残る14,000件のうち、約9,000件で語られていたのが癒しとホリスティックな視点による身体の原理について。
ケイシーは、人は肉体だけの存在ではなく、肉体と心と魂の三位一体で人となり、この3つが調和することで、はじめて完全なる健康体になれると述べています。

リーディングでは、病気の対処方法だけを述べたのではなく、生き方、考え方、心の持ち方など、トータルにその人自身にアプローチしていきました。そのため、時には「貴方は何のために健康になりたいのか」ということを患者に考えるよう、促したこともあります。 病気になる前の不摂生な生活に戻るために健康になりたいのであれば、今のままでいるほうが良い、とさえ述べたことがあります。

日ごろの不摂生が原因で体調を崩している場合には、それまでの生活習慣から改めていきたいものです。

エドガーケイシーの勧めた健康の基本原則

リーディングの主な健康に関するアプローチは下記の4つに集約され、4つの頭文字をとって、CAREと覚えます。

循環作用
体液(血液やリンパ)や神経の流れ、気やエネルギーの流れなど、身体の流れを整えること。体内に起きている滞りやよどみ、コリをなくすために運動やオイルマッサージ(※)、整骨療法などを行っていきます。
同化作用
食事は身体をつくる原材料。ケイシー療法を支える基礎となります。同化とは、食物を消化吸収する能力のこと。ケイシーは、毎日の食事をアルカリ性食品80%、酸性食品20%で構成し、水を1日 7~8杯飲むようにとアドバイスしています。消化不良を起こしてしまう食べ合わせ(炭水化物+肉や魚、炭水化物+柑橘系の果物など)を避けることや、栄養を壊さない調理法などにも言及しています。
ケイシー流の食事については下記参照(※)
弛緩作用
十分な睡眠、リラクゼーションの時間をとること。仕事や日中の活動と同じくらい、休息も必要であるとケイシーは述べています。
インピーダンス装置
→身体をリラックスさせるためにケイシーが勧めた不思議な装置
排泄作用
身体の毒素を排出し、体内を浄化することで、身体は自然に健康に向かいます。排泄を促すために、ひまし油湿布(※)や洗腸、 適度な運動、蒸気浴、呼吸法、水を飲むこと、などがよく勧められました。


エドガー・ケイシー療法は、薬を飲んだり、注射や手術をしたり、あるいは誰かからヒーリングを受けたり、というような、他人やモノに癒してもらう、というようなものではなく、 自分で自分に癒しをもたらすための積極的な働きかけが必要になります。
毎日の食事―「何を食べるか食べないか」「どのように食べるか」は健康を維持するための大切な鍵となります。日々の食事を見直し、あらためるということはすぐに実践できることの1つですが、食生活を変えることに困難を感じる方が多いのも事実です。これまで何を食べてきたか、何を考えてきたかが今の自分を作っていると言われます。食事を変えただけで、人生そのものが変わっていくこともあります。日々の食事も、おろそかにしないで、大切にして下さい。
さらに、心の持ち方、イメージング、室内の環境を整えることも健康には大切な要素になります。祈りや瞑想、夢解釈なども、自分の「内なるドクター」からのメッセージを受け取るために有力な方法です。自分をみつめる静かな時間を持つようにしましょう。

エドガー・ケイシー療法については、書籍やDVDを通じて学ぶことができます。


『身体は7年ごとに、原子のひとつまでもが新しくなる。
あなたはこの7年間をどう過ごしてきたのか。
その前の7年間はどうだったのか。
この人生で身体が再び元に戻ったのなら、
あなたは自分の心と体で何をするつもりか。
昔のように、自分自身の欲望を満たすことに使うつもりか、
それとも創造主の愛を賛美するつもりなのか。
誰があなたの病気を癒してくれるというのか』 3684-1

補足(※)

ひまし油湿布
フランネル生地にひまし油をたっぷりしみこませ、肝臓をメインとした腹部に湿布をする、ケイシーが勧めた独特の湿布法。温熱ヒーターで温めることでひまし油のエネルギーが活性化し、身体に癒しをもたらす力が増します。
オイルマッサージ
ケイシーはピーナッツオイルやオリーブオイルを混合したオイルでのマッサージを頻繁に勧めました。オイルを使ったマッサージには、血行を高める、内分泌腺を活性化する、老廃物を排出する、神経の流れを高める、背骨の矯正を促す、など様々な働きがあります。
食事療法
【主食にすべき食材】 野菜(特に地上で育つ葉野菜や緑黄色野菜)、果物(食べるタイミングに気をつける。リンゴ、バナナ、みかんなどは食べ方に注意が必要)
【避けたほうがいい食材】 揚げ物、牛肉、豚肉、炭酸飲料、精白された穀物、砂糖、刺激物

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