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第4回 「私が勉強に費やした時間は、代替医療を志す人たちの学びの土台になればと思っています」
東京の荒川と隅田川に囲まれた緑豊かなエリア、足立区新田に約20年前、「しんでん森の動物病院」を開業。一般診療に加え、ホメオパシーや鍼、メディカルハーブなどの代替医療と伝統医療を取り入れた、日本でも数少ない動物の「統合診療医」としてご活躍中の森井啓二先生。診療のかたわら数ケ国語で書かれた論文を読み、数万種類にも及ぶハーブや漢方の勉強に勤しむばかりでなく、エドガー・ケイシーの著書の大半を読破し、その医療リーディングから実際にいくつかの治療法を試したこともあるというほど、ケイシーに造詣の深いドクターとしても知られています。今回はそんな森井先生に、日々の現場でのことやケイシーとの出会い、先生の長年のご趣味で日課でもある瞑想についてなど、ちょっぴり不思議な内容も交えながら興味深いお話をたくさん伺いました。
森井啓二(もりい けいじ)
しんでん森の動物病院院長。専門は動物の統合診療医&外科医
東京生まれ
北海道大学大学院獣医学研究科卒業後、オーストラリア各地の 動物病院で研修。1980年代後半から動物病院院長として統合医療を開始。日本ホメオパシー医学会の理事、同会獣医師部会代表を務め、日本ホメオパシー医学会認定専門医、英国 Faculty of Homeopathy認定獣医師。
著書に「臨床家のためのホメオパシー・マテリアメディカ」「一歩すすんだセルフケアのためのホメオパシー」など。
趣味は、瞑想、ヨガ、走ること、油絵を描くこと。 自然が大好き。40年前にクリヤヨギたちと会う。クリヤ・ヨガ実践。

しんでん森の動物病院   http://shindenforest.com/index.html
森井啓二先生のツイッター https://twitter.com/#!/keijimoriiVet
森井先生はまだ日本では数少ないホリスティックな獣医師さんですが、そもそもどうしてこの仕事を始められるようになったのですか?
私がまず獣医になったのは、昔ここで動物病院を開業していた父親の影響によるところが大きかったかもしれません。もともと私自身が動物好きだったということもあって、小学生の頃から父が診察や手術をする際に助手をさせてもらっていたんです。
え~っ!小学生にしてすでにお医者さんの助手を!?
ええ。それで、当時はまだそんなに獣医の需要がなかったのでお客様も少なく、「ああ、こんなに暇な仕事があるんだ」と思いましてね(笑)。本当のことを言えば私は風景や動物の絵を描くのが好きだったので、その頃は獣医よりも画家になりたかったんですが、よく考えたら獣医になれば絵を描く時間もいっぱいできるだろうと(笑)。
それで好きなことを両立させるために、獣医の道にターゲットを絞られたわけですか。子供なりに計算されていたんですね(笑)。
はい(笑)。そうして絵は趣味の世界にとどめておくことにして、いつしか本格的に獣医を目指すようになっていきました。やがて大学生になり、東京よりもっと広いところに出たいと北海道に移り、広々とした環境の中で牛や馬の飼育などを学んでいたのですが、そのうちにさらに広いところへ行こうと思い立ってカナダに留学することにしたんです。それでカナダの獣医師会や地元の獣医さんにも連絡を取り、留学先も決め、あとは飛行機のチケットをとって出発するのみ、という段になったところで突然行き先をオーストラリアに変更することにしてしまって。
それはまたどうしてですか?
チケットを買いに航空会社のカウンターに行ったら、まだ窓口が開いていなかったんですね。それでカウンターが開くまで時間をつぶそうと、近くの映画館に入って映画を見ることにしたんです。『クロコダイル・ダンディ』という映画でした。
オーストラリアのジャングルで、ワニと戦いながらサバイバルしているタフな探検家が主人公のコメディですよね。
そうそう。それを見て『やっぱりオーストラリアに行きたいな』と。その閃きに従ってカウンターへ行き、チケットを買ってそのまま現地へ飛び立ちました。

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