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21世紀に生きるエドガー・ケイシーの教え
第15回「自然な形での死の過程を経ていくと、その人がエネルギー体になっているというか、肉体よりも違うところに入っているような、そんな感じがしてきます。」
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賀村 仁美(かむら・ひとみ)氏
1971年生まれ
藤田保健衛生大学医学部医学科 卒業、同病院で研修
九州・名古屋の病院とクリニックで内科医師として病棟や外来を担当。現在、東京のクリニックで外来と在宅医療を行っている。
賀村さんとは、私の八ヶ岳プロジェクトの集まりを企画したとき初めてお会いしました。そのとき、医師として終末期医療に携わっているとお聞きし、ぜひお話をお伺いしたいとインタビューを申し込ませていただきました。まずは簡単な自己紹介をお願いできますか?
賀村仁美、現在42歳です。一般内科という形で外来を受け持ちつつ、個人宅やサービス付高齢者住宅や認知症のある高齢者グループホーム施設の往診をやっています。私が所属しているクリニック全体で150~160人の患者さんを診ています。そのうち個人宅への往診に伺っているのが50~60戸くらいです。
介護や看取りのお話をお聞きする前に、賀村さんがお医者さんを目指されたキッカケなどをお話いただけますか?
実は、医者になったのは特に高い志があったわけではないんです。高校も文系に進んでいました。ただ父から『これからは女性も一人で生きていけるよう手に職をつけたほうがいい、これから世の中がどう変わるか分からない、日本は平和で戦争が起きないと言われているけれど、どういう状況になるか分からないぞ』という教えがありました。そういう父と何度もぶつかったんですが、最終的に医学部のチャレンジをしてみようと思うようになりました。
実のところ私はそれほど勉強が出来たというわけではなかったんです。文系にいましたし・・・。それが高校2年の夏に急に理系に変わることになり、数学の微分積分なんか赤点で、これはヤバイと。ただ高校は3年間を通してずっと無遅刻無欠席だったという土台もあり、推薦枠で大学受験が出来たんです。
私の学年では2人医学部に進学しました。2人で合格を学校に報告しに行ったとき、もう1人はもともと成績も良かったので、彼女は校長先生に「良かったね~、合格は分かってたよ~」と言われ、私は「分かんなかったわ~、まぐれね~」と言われたほど、先生方もまさか私が受かるとは思っていなかったみたいです。
それに入学した後はやはり大変でした。大学2年までに学ぶ基礎的な化学や物理などの授業が全く分からず、廻りの友達に本当に助けてもらいました。
同じ理系、医系に進むにしても、薬学部や看護科に進むという選択肢もありそうですが、超難関でもある医学部を選んだのは何故だったんですか?
父の中では、同じ理系、同じ医療系の中でも医師は人生の道としてもいいのではないかという思いがあったみたいです。それに負けん気の強い娘なら、なんとかするだろうという見込みもあったようです。
医師になったあと、現在のようなターミナルケアを専門とする医師になられたのは何かキッカケがあったんですか?
本来、私は内科の外来オンリーで診療をしたかったんです。外来専門は時間内に終われますし、夜間の診察もなく、身体に負担なく仕事を続けていけるだろうと思っていました。
東京に出てくるまでは名古屋で働いていました。その頃、お薬を出してもどうにもならない不定愁訴の患者さんがいらして、どうすればいいんだろうと東洋医学に着目するようになりました。それで漢方を勉強し始めたんですが、東京では様々な漢方の講座があり、トップの漢方医から直に学べる機会が多いこともあり、では東京に行こうと。
東京で働き始めましたが、働き始めて3日目くらいのとき、クリニック(※今のクリニックではない)から「来週の土曜日にグループホームの説明会がある。本来は他の先生が担当だけど医師として出席だけしてほしい」と頼まれました。座っているだけならと参加したわけですが、セミナーのときに「往診と在宅診療を専門にやります賀村先生です」と紹介されてしまいました。事前の説明もなく、そんな紹介を突然されてしまったんですが、目の前には入居者の家族の皆さんがいらっしゃいます。なので「いえ、違います」とは言えず「賀村でございます。グループホームの皆さんを2週間に1度診察をさせていただきます。どうぞよろしくお願いします」とご挨拶をせざるを得なくなりました。
そんなことがきっかけで、在宅に関わるようになったんです。約5年くらい前のことです。
それまでは、外来専門を前提に考えてきたので、最初のころは実はとても大変でした。まさか在宅医療をやることになるとは予想しなかったので・・・。肉体的に辛いこともあって、パートナーにもずっと愚痴をこぼしていました。
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