いくつになっても健康な髪を保っていたい、というのは多くの方の願いではないでしょうか?ところが最近は、高齢者のみならず、いっけん健康そうに見える若い人のなかにも抜け毛や髪の質の低下に悩む人が増えてきました。
反対に、何歳になっても健康でボリュームのある髪を持つ方もいます。たとえば2010年に90才を迎えられたグラディス・マクギャレイ医学博士。博士は、エドガー・ケイシー療法のパイオニア的存在であり実践者。白髪にはなっていますが、いまだ豊かで丈夫な髪を誇っています。
ということは、抜け毛に悩む日本の若い人たちの生活習慣、食習慣の中に抜け毛を増やす原因が、グラディス博士の生活習慣には、健康な髪を保つヒントが潜んでいそうです。
髪の状態で悩むのはいつの時代も同じ。エドガー・ケイシーリーディングにもたくさんのアドバイスが残されています。
さらに、エドガー・ケイシーは、髪の健康状態を高めるために、髪や頭皮にだけアプローチせず、全身の健康状態を高めることも同時にすすめています。たとえば、こういうリーディングをケイシーは遺しています。
・・・ただし、まず最初に取り組むべきことは全体的な健康状態(の向上)である4877-1
体内浄化や食事の改善、背骨の調整はケイシーリーディングで勧められた基本のもの。
みどりの黒髪という表現がありますが、これは春の新芽のようにみずみずしさを保った艶のある美しい髪という意味。ぜひ、ケイシーリーディングを参考にしながら、みどり色に輝く美しい髪と健康な身体を自分のものにしていきましょう。
「甲状腺と、特に体の汗腺に働きかける食事療法はより効果的だろう。そのため、そのような頭皮トリートメントを行う時には、少なくとも週に2回から3回の食事でシーフードを食べることを常にアドバイスすべきである。揚げ物や脂っこい食べ物は完全に排除する。揚げた肉も決して食べない。アイリッシュポテトの中身ではなく皮の部分を食べる。このような食事を頭皮や皮膚への治療と一緒に行うなら、髪の成長にとってもさらに有効なものとなる」636-1
「食事の中で、ジャガイモの皮のスープを食べること。レタスやセロリ、クレソン、大根、タマネギ、マスタードグリーンなどの生野菜をもっと多く食べる。これらのサラダのようにして食べる。人参をこれら(の野菜)と組み合わせると、目の輝きが増し、視力にも良い」4086-1
「魚介類、人参、タマネギやニンニクをもっと食べなさい」3904-1
「自然な形態でヨウ素を含む食事を心がける。海草塩あるいは深海塩だけを使うようにする。シーフードは沢山食べる。これらはこの人の体に良い。甘い物は食べ過ぎないように。卵は黄身を食べるようにして、卵白は食べてはならない」4056-1
「あらゆる種類の度の強い酒、炭酸飲料の類は避ける。それによって健康が増進し、表皮の循環が改善されるだろう」4086-1
京都でケイシーリーディングをもとに、頭皮ケアを行っていたエターナ鍼灸院(※現在は休業)の鬼沢院長によると、健康な髪を保つためには身体全体の立て直しが必須とのこと。頭皮をいくらマッサージしても頭皮の状態が改善しない場合、毒素排泄のアプローチを行うことで、頭皮や髪の健康状態が明らかに良くなるそう。そのため、エターナ鍼灸院では、ひまし油湿布と洗腸は頭皮ケアのメニューには欠かせないとのことでした。
髪の毛の状態はその人の健康度を計るバロメーター。まずは身体の中の大掃除から。
博士の食生活の基本は、小食と野菜中心の食事。ジャガイモを食べるときにはもちろん皮つき。アリゾナの博士のご自宅に遊びに行ったときには、全身のオイルマッサージと洗腸の予約が入っていました。定期的に予約を入れて受けているそうです。ひまし油湿布も博士の健康の基本。
ケイシーは、背骨の歪みが体液や神経の流れを阻害すると、美しい髪を保つ栄養やエレメントが十分に頭皮に到達しなくなると述べています。定期的に整骨治療を受け、肩や首、頭蓋の調整を行うことは美しい髪を保つための必須要件。家庭においては、腰から背骨、肩あたりにかけて、オイルを使って入念にマッサージ。マッサージが体液やリンパの流れを促進します。バイオレットレイという紫光線を背骨から頭皮にかけることも、頭皮の血行促進になります。
シャンプーの使いすぎも頭皮を傷めます。洗浄力の高いシャンプーを頻繁に使うと、頭皮や髪を守るために必要な油分まで洗い流してしまいます。結果として皮脂のバランスがくずれ、よけいに脂っぽい頭皮や髪に。同時に、シャンプーに含まれる合成の化学物質が皮膚から浸透し、内臓を痛めてしまう原因にもなりかねません。
合成シャンプーの使用は必要最小限(週に1~2回程度)にとどめ、その他の日は「お湯だけ洗い」「石けん洗い(※リンスはリンゴ酢を使用)」「ヘナシャンプー(※ヘナの粉をお湯に溶いたもので頭皮マッサージする)」をおすすめします。
メルマガ13号(2003年7月18日配信) 五木寛之氏が禿げないワケ
エドガー・ケイシーは頭皮を活性化するため、未精製原油で頭皮をマッサージするという
非常にユニークな方法をすすめています。
大きな精神的ショックを受けたとき、一晩で髪の毛が白くなったという人の話を聞いたことがある方も多いでしょう。
家族の病気や死、離婚、仕事上の重圧やストレスも髪の毛の状態を悪化させる大きな要因となります。
1日少なくとも6時間以上の睡眠をとること、イライラやストレスをうまく解消すること、これも健康な髪を保つために欠かせません。短気や怒りは血液を酸化させ、肝臓を痛め、結果として頭皮の状態も悪化させてしまいます。
最後に、エドガー・ケイシーはこういうリーディングも遺しています。すべきことを行ったら、あとは身体の癒しの力と回復力を信じましょう。そして、与えられたこの身体をつかって自分は何を世の中のために為しているかに心を向けませんか?
「髪の毛についてあれこれ悩むことを止めよ。むしろ、あなたの心と体で何を為すかということを心配せよ。5190-1
髪の毛のことは、髪の毛自体の生えようとする活動に任せよ」
「自分が太っているとか痩せているとか、そんなことを心配してはならない。308-8
むしろ、あなたが今の自分を、精神的にも肉体的にも、
自分自身の理想を表すことに使っているかどうか、
そのことを心配せよ」