実は私も師匠を見習って板の上で寝るようになったんですが、木の枕だけは痛くてどうしても使えないんですよね(笑)。それと温冷浴は冷→温→冷……と7回も繰り返さないといけないと思うだけでハードルが高いし、冬はやはり冷たくて……。
皆さんそう言いますね。でもそれだけの効果はありますよ。たとえば僕の場合は、温冷浴を始めてから3か月で冷え症が治りましたし、西式の食事を始めてから4か月で20㎏も体重が落ち、体調がよくなりましたからね。木の枕なんかは一か月も我慢すれば慣れて気持ち良くなりますよ(笑)。
なるほど。師匠がそう仰るなら再挑戦してみようかしら……(笑)。ところで先ほど長岡式酵素玄米のお話が出ました。これもヘルスコンシャスな人々の間では有名ですよね。サンプラザ中野くんが始められたきっかけは?
以前、岡本三典さん※の講演会を聞きにいったことがあるんですが、彼女はもう90代なのにかくしゃくとなさっていて。その様にかなりの衝撃を受けたんです。皆も最後の質問タイムでは一斉に『何でそんなにお元気なんですか!?』と聞いたほど(笑)。そしてその秘密というのが、長岡式酵素玄米のことだったんです。岡本先生が仰るには、『実は70代の頃、一人で立って歩くこともできないほど体が弱っておりました。でも、80代にこういう玄米と出会い、いまは90代を迎えましたがこうして元気に過ごしています』とのことでした。その説得力のある言葉やお姿に、かねてから長岡式酵素玄米の評判について聞き知っていた僕も『これはぜひやってみよう』と。そこで『太陽の会』に行って講習を受け、炊飯道具一式を揃えて、長岡式酵素玄米を始めることにしたんです。それからもう5、6年くらい続けていますね。美味しいし、精神的にも満足感がありますね。
そうでしたか。私も一度講習を受けにいったことがあります。実際に食べてみるとお赤飯のようにモチモチして美味しいし、長く実践している人から体の調子がいいという話もよく聞くので、トライしてみたいと思ったことも。ただお世辞にも美しいとはいえない保温ジャーの色と大きさに二の足を踏んでいるうちに、タイミングを逸しました。それに、お作法や儀式のように厳格な手順をふんで炊かないといけないので、せっかちな私には無理だなぁと……。
でもですね。一度ご飯を炊いたら、その後10日くらいは炊かないで済むんですよ。これはむしろ主婦の味方になるんじゃないでしょうか(笑)。西式健康法にしても、食事が一日二食あるいは一食半じゃないですか。これだって家計は助かるし献立を考えるのも楽だし、忙しい主婦には最適ですよね(笑)。そのうえ健康にもいいという。なんで皆さんがやらないのか逆に不思議ですよ。
そう言われてみると確かに(笑)。狭いキッチンでも、あの巨大な保温ジャーを置いておくだけの価値はありそうですね。
酵素玄米に関してもう少し説明すると、酵素玄米は好きなだけ食べていいとされているので、ちゃんと満腹感を味わえます。沢山食べても、酵素の働きが消化を良くしてくれるので、胃腸に負担もかからないし。だから、歯のないおばあちゃんでも子どもでも食べていい玄米だと言われていますよね。そういえば、最近はまた長岡式とは違った酵素玄米が流行っているみたいですね。
ああ、炊飯ジャーで炊く酵素玄米のことですよね。私はケイシー流の食事を実践しているので、ゴハンを主食にする食生活ではないんですが、テンプルの会社には『あまてらす』という酵素玄米が炊けるという炊飯ジャーがあり、時々、スタッフといただいています。ただ4合しか炊けないので、発酵する前になくなってしまうんですが(笑)。
※「あまてらす」は現在別の商品名で販売されています。
興味がある方はネットでご覧下さい。http://www.ricecooker.jp/
※「あまてらす」は現在別の商品名で販売されています。
興味がある方はネットでご覧下さい。http://www.ricecooker.jp/
『あまてらす』の場合は発芽玄米にして炊くこともできるそうですね。でも、僕のやっている長岡式では玄米を発芽させないんですよ。この玄米を発芽させるかさせないか、というところがまず違いますよね。発芽させたほうがGABA(ギャバ)が多くなって健康にいいと言われていたり、発芽させるとそれにエネルギーを使ってしまうからよくないと言われていたり。これについては今、僕もリサーチ中です。