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  2. 第13回「ケイシーは生まれ変わりという価値観に目覚めさせてくれました。生きる目的を自覚したのもケイシーの本からです。」

第13回
今のようにインターネットもない時代、どのように全国的な組織を築いていかれたんですか?
すでにいくつもUFOの研究団体はありました。空飛ぶ円盤のことをいろんなSF作家や三島由紀夫が書いていました。そういった人達が動いていましたし、民間のUFO団体もあり、非常に活発に動いていたんです。私がやったのは大学組織で、京大、東大、早稲田も入っていたかな。そういう大学が連携を持ちながら研究をやっていました。
UFOの研究って、どんな研究ですか?
海外の情報を紹介したり、日本の事件を調査したり…。
その情報はどうやって入手していたんですか?
本はたくさん出ていましたし、機関誌もたくさんありました。海外でも日本でも当時は相当の数がありました。あるときUFO団体の代表の人が十菱さんを紹介してくれて、大学1年の夏休みに行ってみたらということになって十菱さんを訪ねていったら、すでに十菱さんは出版会社を辞めて新しい活動を始めていたんです。20人くらいの若い人が集まっていました。その人達が何をやっていたかというと、インドのヨガ系統のメヘル・バーバーの教えを受け継ぎ、その方法で、今でいうスピリチュアルな超常現象を全部取り込んだようなグループを作っていました。それにスブドという組織やヤマギシ会の思想が入っていましたね。十菱さんはこの全部を渡り歩いていたんです。そしてこれと思うメンバーを十菱さんが引き抜き、別の団体を立ち上げていたんです。

*メヘル・バーバー
一種の宗教的修行グループだったんですか?
そうです。そしてその団体に入って共同生活をするようになりました。そこでは日常会話はテレパシーなんです。無言ですべてコミュニケーションする。
大学はどうされたんですか?
夏休みだったからね。そのままズルズル・・・。
さっき、テレパシーで会話していたと言われましたが、その団体に入ったからといって、すぐにテレパシーで会話はできないですよね。
すでにその頃、僕はテレパシーに没頭していましたからね。テレパシーが原則なんです。それはリーディングでもありチャネリングでもあり…。アメリカ軍がやっているような遠隔透視の原点を訓練するわけです。なんでそうなったかというと、さっき言った3つの組織の他に十菱さんが教えを受けた、ある人物がいたんです。その人はそこにいませんでしたが、その人は実は金星人だと言われていました。自称ですけどね。

私はその人には会っていませんが、そのやり方というのはまさにテレパシー、人間の超感覚的知覚をベースにした生き方でした。インドの行者がよくやると言われていますが、お金も何も持たず世界を旅行できるんですよ。その方法で日本中を旅行していました。東京にいながら大坂にいる仲間にテレパシーを使って、名古屋のどっかで待ち合わせをするみたいな…。それを訓練でやるわけですね。間違ったら会えないわけだし。
真剣ですね。
真剣です。だから1日の長さが1ヶ月くらいに感じるんです。
以前、韮澤さんにこのときのことを伺ったとき、部屋の中にいながら世界のことが分かるので、1秒1秒が濃すぎて疲れたと言われていましたよ。
まさにそれです。
とはいえ、テレパシーに興味があって本を何冊か読んでいたのと、テレパシーが実際に使えるというのは違うと思うんですが、韮澤さんはその団体に入ったとき、すでにテレパシーでコミュニケーションは出来ていたんですか?
何でできたかというと、アダムスキーは3つの哲学書を残していっていたんです。日本で最初に翻訳された本が『テレパシー』という本でした。それを高校時代に読んで、これは本物だなと、自分の非常に深いレベルで自覚したんです。その印象が強烈でしたが、本を読んでも分からないんです。宇宙の創造主のパワーを自分で感知するというのが原則にあるんです。それについて本には言葉で書いてあるんですが、読んでも分からない。分からないけど、活字の奥にあるものを私なりに感じとって、それが基本にあるんだなと思っていました。本を読んで自分なりに試行錯誤しながら、あるところで「あ、これだな」というところに行き着いた自覚はありました。
その修行団体では、お金に全く触らなかったそうですが、お金に付着してしまう雑念のようなものを遮断するためにお金に触らなかったんですか?
もちろん、それもあります。それに、インドのメヘル・バーバーもそうだったし、インドの聖者たちはお金は不要なんです。このことについては、最近うちで出した『イエス復活と東方の旅』に書かれています。
この本に、お金を使わず生きる方法が書いてあるんですか?
私がいま言ったことがそのまま書いてあるわけではありませんが、これを読むとどういうことか分かると思います。キリストがその人生の中で、いったい何をいわんとしていたのか。これは今のローマカトリックがいうキリスト像とは全然違います。でも実際の考古学的調査を通して、キリストが何をやったかが書かれています。

これに何が書かれているかというと、イエス・キリストは十字架では死ななかったと。そこでは死なず、トルコやインドに行っています。そしてインドのイスラム教徒やヒンズー教徒に大きな影響を与えています。マリアがずっとイエスに付き添っていくんですが、その足跡が書かれています。
ケイシーは、イエスは子どもの頃から霊的指導者になるべくエッセネ派で学び、10代の頃から遠くエジプトやインドまでおもむいて様々な霊的な教えを受けていたと言っています。十字架では死ななかった、というのはケイシーリーディングとは見解を異としていますが、時期は違えど世界中にイエスの足跡が残っているというのは肯けます。
この本によるとイエスは『金持ちが天国に入ることのほうが、ラクダが針の穴を通ることより難しい』ということをはっきり言っていたらしいんです。それはアダムスキーが書いた哲学書にも同じことが出てきます。それはまさに私が修行していた頃の金星人と同じ。
ではこの本を読みながら「知ってる、知ってる」と思われましたか?
「知っている」というレベルではなく「その通りです!」という感じです。でもこの生き方は地球上では通らないんです。地球のライフサイクルと価値観はすべてお金で廻っていますが、これを変えるのは、ものすごく難しいですね。

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