1. トップページ
  2. 21世紀に生きるエドガー・ケイシーの教え
  3. 私たちに必要なのは自分自身に対する共感なんですね。

第19回
ハートから情報を得るという能力は、人として誰でも持っているんだなということが最近分かってきました。現代人は携帯やパソコンなど便利なものがたくさんあって使わなくなって忘れ去られていますが、昔の人は普通にやっていたんだろうと思います。これまでの科学で、ハートは単なる心臓で、血液を送るポンプであると思いこまされてきたけれど、ハートこそ何かを繋ぐ入口なんじゃないかと。コヒーランスは子供から高齢者まで誰でもできてしまうことなので、まずはやってみて、としか言いようがないんですが、このシンプルな方法で鳥肌ものの洞察が起きるので、この短い期間に人から人へと伝わっているのかなぁと思います。毎日が感動です。
ハートはここって、誰もが心臓に手をあてるのも不思議ですよね。心は心臓にあるって誰もが無意識に感じているんでしょうか。
さて、コネプラのワークで、自分の感情やニーズに気づく、感情に名前をつける、というのがとても面白かったんですが、これについてお話しをしていただいていいですか?
人は誰でも、子供の頃のトラウマと呼ばれるような出来事があり、それに似た出来事が起こると無意識に反応してしまうんですね。他人から見ると「そこまで怒らなくてもいいのに」とか「そこまで怖がらなくでもいいのに」と思うような強い反応が起きることがありますよね。これは脳科学の分野になりますが、私たちの脳には偏桃体という部分があり、私たちの命を守ろうとする役割があります。例えば、犬に咬まれた体験がある人は小さな犬にでも「また咬まれるかも」と脳の一部の、偏桃体が反応してしまいます。すると犬を蹴ったり、逃げたり身体が固まったりします。そういった反応を鎮める方法の1つが「共感」なんです。「そうなんだねー。辛かったね、怖かったよね」とその時の感情に「怖かった」「辛かった」と名前をつける。あー、私は怖かったんだ、辛かったんだと気づくことで反応している偏桃体を鎮めることができます。またコヒーランスも偏桃体を鎮める働きがあります。コヒーランスをすることで、ゆっくり考え、大脳皮質で理性的に物事をとらえられるようになる。だから子供の頃怖い思いをしたけど、この犬は小さいし可愛い。「あー、可愛いワンちゃんですねー」と言えるようになります。

また、ニーズに気づくというのは、犬の例でお話しすると「本当に欲しかったのは『身の安全』や『安心』だったんだね。怖かったんだね」とその人のニーズに繋がることでさらに落ち着いていきます。

感情とニーズの関係性は、気持ちは入口。その奥にあるニーズが満たされてないと「怖い」とか「悲しい」というネガティブな感情になって現れてくる。逆にいうとニーズが満たされていると、温かいなぁ、安心だなぁというポジティブな反応になって現れてきます。ですからネガティブな感情を悪いものだとは考えていません。怒っている人がいたなら「あぁ、この人がこんなに怒っているのは、この人の中に満たされていない大切なニーズがあるんだなぁ。尊重されたいのかなぁ、信頼が大事なのかなぁ」と感じられるようになってきます。このニーズは、国や人種、性別などに左右されない、人間が人間として生きるときに必要とされるものです。
私は、例えば「悲しい」「怒っている」とだけ表現していた感情の背後に、大切にしたい、大切にしてもらいたいニーズが心の奥底にあったのだと自分で気づいたとき、なぜ自分が悲しくなるのか、怒ってしまうのかの理由を得心した感じがありました。
ある参加者さんに「その人とは絶対に共感したくありませんし、出来ません。それは許せということですか!許しがキーなんですか」と、抵抗されたことがあります。その時に思い出したのは、コネプラでお伝えしている「許すことさえ必要なくなります」という言葉でした。許す必要があると思っている間は、相手が悪いという考えにまだとらわれています。「いい、悪い」「正しい、間違っている」という世界にいます。その世界から抜け出すこと。それがコネプラの目指すところです。どんな人にもそこには美しいニーズがあるというところに繋がれると、許す必要もなくなってきます。
そこに誰もが到達できれば、世界平和も夢ではなくなりますよね。その世界を目指して久美子さんはコネプラを伝え続けられていらっしゃるんですね。
コネプラを伝えることは、本当に喜びです。NVCの言葉に「喜びでないならやらない方がマシだ」というのがあります。4年前のNVCの熱海合宿で海を見ているとき、雷に打たれたかのような衝撃で「私は絶対これを伝えたい、これを伝えられるようになりたい」という思いが沸き「でも、どうしたらいいか分からない~」と大号泣したことがあります。英語ではCallingといいますが、これが私の使命なんだということが分かりました。

コネプラとNVCを教えていると、参加者さんの目がキラリと光る瞬間に立ち会えるんですね。日本に生まれたことは、それだけで幸福だと思うんですが、日本は自殺者が多い国ですし、暗い瞳をして生きている方も実際多いですよね。何故、自分を愛せない人が多いんだろう、虚しさを抱えて生きている人がいるのだろうと思っていたときに、コネプラを受けて下さった方々から「初めて生きる喜びを感じました」「私が生きる意味が分かりました」と、喜びに目を輝かせて、嬉しそうに話して下さったり、「許せないと思っていた人を私は許す必要もなかった。あの人は本当は私を思いやってくれていたのが分かりました」と感想を述べて下さったり、それは本当に美しい場面に何度も立ち会うことでき、私も一緒に号泣することが多いんです。それは幸せでありがたいことだと思います。

クイックコヒーランステクニックというのは5分あればお伝えできます。だから自分と繋がれない人、生きにくさを感じている人には、すぐには無理かもしれませんが、いずれ自分の人生を生きられるヒントはもらえると思います。困っているときにはハートは必ず答えてくれることが分かっています。自分の魂が本当に望んでいることを、別に占い師やサイキックに聞くことなく、自分で見つけることができますから、自分の生きる目的を見つけたいと思っている方には受けていただきたいなと思います。

ページトップへ戻る