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  3. 第12回「なぜなら私達1人ひとりには、今いる場所において、特別な使命を持っているということ。これは私たちが想像できる何よりも素晴らしい事なのです」

第12回
グラディス博士は、ホリスティックの母を言われて50年以上になるわけですが、その『ホリスティックの母』にとってホリスティックな生き方とはどういう生き方なのでしょうか。
Body(身体)、Mind(精神・心)、Spirit(魂)の3つのバランスをとるということ。この3つの調和をとることで、魂と心と感情そして身体が一体となって同じ方向に向かいます。例えば、あなたが悪い事を考えながら家族に食事を作っているとします。それは食事に影響を与えます。

食事をしながら頭の中で「わたしはこれを食べるべきではない」と思っていると、身体は「なんでこんな事するの?」「食べるべきではないのに、なんで食べているの?」と感じます。

一方で、もし何か食べなければならなかったり、食べたくなったり、あるいは食べるべきでない物でも、自分が「これはわたしにすごく良いんだ」と言い切ったなら(笑)その食べ物はあなたにとって良いものになります。すべては精神が何を考えるかで決まります。そうすれば胃液が正しく分泌されます。胃に食べ物が入っている時に何か悪いことを考えるべきではないのです。
心の態度も重要になるわけですね。
もちろんです。受け入れ、そして感謝をする。食べ物に恵まれていない人たちは、何でも口にしますが、それが糧にもなっています。なぜなら、そこに食べ物への感謝の気持ちがあるからです。そして身体は身体自身に備わっている使えるもの全てを使うことができるのですよ。
その心の態度ですが、多くの場合、身体はケアはできても心のケアがなかなかうまくできない、どうやったらいいか分からないという事があるように思います。どのようにアプローチすれば良いと思われますか?
時に実際にあったお話を聞かせてあげることで理解してもらえる場合があります。例えば、写真や映画であるとか。1対1でお話しするとなかなか理解しづらい場合が多いようです。潜在意識が働いている、つまり無意識のうちに夢中になっている時の方が人は理解ができるようです。

そして何よりもあなた自身の生き方を見て・・・。あなたの生き方、行動が最も良い参考になりますし、それはとても重要なことです。あなたがどのような人間でこの世界でどのような良い行いをしているか、それをどのように行っているのかなど、人はそれについて尋ねてくるようになります。
人の参考になるような生き方をするという事が重要なのですねぇ・・・。
「言うならばやりなさい」(You have to walk your talk) というでしょ。
エドガー・ケイシーについて、あるいはケイシー療法やホリスティックの概念を全く知らない方から、パーキンソン氏病になった、難病に罹ってケイシー療法を勧められたからやりたい、とお問い合わせがあったとき、どの様にケイシー療法のことを説明したら良いのかわからなくなる時があります。これまでずっと西洋医学しか知らなかった人、物質主義的な生き方、考え方をしてきた方に、グラディス先生はどのように説明をされていらっしゃいますか?
もちろん人によって異なります。また何を尋ねてこられたかによっても異なりますが、時には、ご本人の知りたい事と知るべきことが違う場合があります。口で聞いてくることと、実際に知りたいと思っていることが違う場合もあります。ですから、とにかく、その人の話をよく聞き、何を知りたいのかを理解することです。そして、正直に、精一杯出来る限りで答える。そうすることで通じるものが生まれてきます。知る限りの知識を分かち合うということです。

しかし、覚えておかなければならないのは、自分の言っていることと相手の理解が一致するとは限らない場合があるということ。上から(*上を指さして)邪魔される場合もあります。相手が何を知りたいと思っているのか、あなたがとっても気にかけてくれているということは相手も十分に理解できても、それがうまく交差しないことがあります。

でも、あなたが発した言葉が、他の言葉と相まって、異なった魂のレベルで響き、あなたの言っていることを理解してもらえるかもしれません。場合によっては、同じ言葉ではなく、さらには概念が異なる場合もあるかもしれませんが、それでも必要な物を得る事ができる場合もあります。

時に人は「あなたが言っていることは『これこれこういう意味』ですよね?」と聞いてくることがあり「わたしはそうは言っていないのに」と思う場合があります。確かに他の説明をしたはずなのだけど・・・と。でも、相手は『これこれこう言う意味』に受け取ったわけです。つまり、こちらがどんなに一所懸命、愛と真心をもって語っても、あなたの説明したことは、その方にとって必要なもの、その人が使えるものに置き換えられてしまう場合があります。それはあなたが思いもしなかった、あるいは、あなたがこれは使えない方法だと思っていたもの、というがあるのです。

とにかく、あなたの元に何かを探し求めてやってくる方々には誠心誠意をもって接し、答えることです。そうすることで、何を伝えれば良いかがわかってくるはずです。なぜならあなたは既に勉強し、それがあなたの生活の一部となっており、それについての知識を既に持っているのですから。ですから何を伝えれば良いか知っているはずです。自分の読んだ本の中に自分が言いたいことが書かれているからとその本を見せながら、ここに書かれている方法をやって下さいというのでは意味がありません。

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